透析クリニックでの業務内容|iDoctor臨床工学技士

TEL:0120-936-520

透析クリニックでの業務内容

1.はじめに

透析クリニックでの業務は、病院での業務と比較すると、患者と会話をするなど患者と関わる機会や時間が非常に多いのが特徴です。透析クリニックでは、一回の透析に3時間から5時間と長時間を要し、それを週に3回も行うため、透析患者と臨床工学技士は関わる時間が多く、信頼関係を築くことができるのです。しかし病院と比べて、業務の幅が限られているため、ルーティーンワークになりやすいと言えます。

それでは透析クリニックでの仕事内容や勤務時間等について見てみましょう。

2.透析クリニックでの仕事内容

腎臓の働きが正常な人は、体内の老廃物や水分などを排泄あるいは代謝しコントロールしています。この腎臓の働きが悪くなると、体内に不純物が溜まり、尿毒症などの健康障害を起こす可能性があります。そこで腎臓に代わって血液中の不純物を取り除き、体内を正常な状態に維持する為に血液浄化を行います。
血液浄化とは、体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う治療で、血液透析療法、血漿交換療法、血液吸着法など様々な血液浄化療法が存在します。この中でも透析クリニックの多くでは血液透析を専門に行うことが多く、その際に臨床工学技士の主な業務として、透析開始時の穿刺、人工透析装置の操作、治療中の操作確認があります。これらについて簡潔に業務内容を見てみましょう。

穿刺時には、体外に取り出した血液中の老廃物や余分な水分を取り除き血液を浄化する人工膜である透析装置(ダイアライザー)を準備・点検をします。準備・点検が終わったら透析装置と患者を繋ぎます。透析のために予め血流を調整している血管(シャント)に、注射針を刺して透析回路とつなぎます。
施設によっては、穿刺は看護師が行うところもありますが、工学技士が穿刺をする施設では、穿刺ができることで一人前と言われることが多いです。また、転職時にも必須の経験とされることの多いスキルですので、将来的なスキルアップを見据える方は、穿刺を習得できる施設への入職をしたほうが良いでしょう。

透析を始める前には、透析用監視装置の静脈圧計、透析液圧計などの機器の検知機能、警報機能が正常であることを確認します。問題がないことが確認できたら検知器と警報機を装着・設定します。
人工透析を開始してからも治療中は定期的に穿刺針と血液回路がきちんと固定されているか、身体に異常がないか、透析条件と透析用監視装置の警報機能の設定が正しく行われているかなどを確認します。

透析クリニック内の医療機器については、保守点検をメーカーに外注しているところもあるため臨床工学技士の業務に含まれないこともあります。クリニック内で機器管理までを行う場合、透析装置保守点検、NO療法機器保守点検、輸液ポンプ保守点検などが工学技士業務に加わります。具体的には水処理装置や患者監視装置などの透析関係機器の点検およびオーバーホールの実施や、除細動器や心電計など院内の医療機器の点検などです。

3.透析クリニックの勤務時間

クリニックによって異なりますが、多くのクリニックは午前・午後の2クール制もしくは午前・午後・夕方の3クール制といった体制で透析を行っています。透析クリニックでは基本的に日勤のみのお仕事になります。また残業については比較的少なく定時で帰れるクリニックも多いですが、クリニックによっては、23時くらいまでの準夜勤の勤務がある場合があります。そういった拘束時間の長いクリニックでは、準夜勤や通し勤務には手当が出るのが普通ですので、当直がなくても病院と同じかそれ以上に稼ぐことのできるクリニックもあります。ご自身の希望する働き方に合わせたクリニックを選びましょう。

ここで、クリニックでの1日の勤務の流れの一例を見てみたいと思います。

【透析クリニック勤務の際の1日の流れ】

8:00 透析装置の立ち上げ・準備
 朝礼
8:15 午前部の透析開始
 透析室入室
 体重測定
8:20 穿刺(針刺し)開始
 透析開始(人工透析装置を操作し、患者さんに治療を行います。)
10:00 患者さんとコミュニケーション
 定期的に穿刺針と血液回路がきちんと固定されているか、身体に異常がないか、透析条件と透析用監視装置の警報機能の設定が正しく行われているかなどを確認すると共に、患者さんの状態・愁訴などはないかを確認するために患者さんとの会話は大切です。
11:00 休憩
12:00 午前の人工透析回収と午後の準備
 透析室の掃除・ベッドメイク・患者情報の処理等・午後の部の透析の準備
 一番慌ただしい時間帯です。
13:45 午後部の透析の開始
17:00 午後部の透析終了
 開始から終了までの過程は、午前部の透析と同様に行われます。 ・透析室の掃除・ベッドメイク・翌日の透析の準備
17:30 人工透析装置の日常メンテナンス
 医療機器の管理も臨床工学技士の仕事の一つです。日頃から人工透析装置が安全に使用できるように、メンテナンスを実施します。
18:00 終業

以上のような流れとなります。

4.勤務体系

休日については、シフト制または曜日固定休となっております。多くのクリニックが完全週休2日制または4週6休制や4週8休制となっております。年間休日については年間120日というクリニックも見受けられ、クリニックにもよりますが、比較的休日を取りやすい職場となります。また透析クリニックでは、慢性期の治療なので、オンコールや当直がなく、落ち着いて就業することができます。

5.まとめ

透析クリニックに勤めるメリット・デメリットはそれぞれございます。

スキルの幅はどうしても病院よりも狭くなりますが、より専門的になり1つを極めたい方には向いているでしょう。また患者さんとコミュニケーションを取る時間が長いことや、日勤のみでも拘束時間が長め・遅めであることなども、特徴として挙げられます。ご自身の生活をイメージしながら、透析クリニックへの転職についてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。


会員登録してコンサルタントに相談する

転職お役立ち情報

転職成功の秘訣
転職成功の秘訣についてお話します。まずはここから!
臨床工学技士の給与相場
臨床工学技士の気になる給与相場について。
臨床工学技士の求人動向
求人動向 現在の臨床工学技士の求人動向について。
転職成功事例
実際に転職に成功された臨床工学技士さんのアンケートをご紹介します。
必見!履歴書の書き方
どんな些細な面談・面接であれ履歴書を持参するのは必須です。
魅せる職務経歴書の書き方
職歴が多い人は職務経歴書も用意しましょう。
失敗しない面接対策
面接前の準備はこちらをチェック!