施設形態による業務の違い|iDoctor臨床工学技士

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施設形態による業務の違い

1,はじめに

臨床工学技士が医療の現場において果たす役割は大きく、医学・機器両方の知識とスキルを有するスペシャリストのような存在です。最近では、新しい医療機器を導入する際、機器の選定に臨床工学技士が携わることもあります。
医療機器の高度化、チーム医療の推進、透析患者数の増加などによって、臨床工学技士の活躍の場は日々広がっています。

臨床工学技士として知識やスキルを活かす場所としては、主にクリニックや病院、健診センターなどの医療機関が中心となります。

臨床工学技士として、従事する業務内容としては、主に以下のような業務が挙げられます。

 ・血液浄化療法業務  ・手術室業務  ・集中治療室業務
 ・呼吸療法業務  ・高気圧酸素療法業務  ・医療機器管理業務

例えば上記業務の中の医療機器管理業務は、臨床工学技士の在籍する病院・クリニックであればどこでも行っている業務です。
医療機器の保守点検が義務化されて以降、臨床工学技士による医療機器の集中管理が一般的になりました。

また基本的に、多くの総合病院では上記全ての業務を行っています。
透析専門・循環器専門など、特定の分野に特化して業務を行っている病院では、専門分野によって担当業務の範囲が変化します。

このように、臨床工学技士の仕事内容は在籍する病院・クリニック・健診センターなどよって大きく異なるため、勤務時間や忙しさもかなりばらつきが見られます。
平均的な就業時間は約170時間/月と言われています。
さらに、施設によっては土日勤務、夜勤もあるため、不規則な生活リズムになりやすく、注意が必要です。
就業時間以外にも、医療機器についての情報収集・勉強などが不可欠です。

それでは、施設ごとに業務の違いについて細かく見てみましょう。

2,病院での業務

全国の病院で働く臨床工学技士は現在約30,000人と言われています。

病院の中でも、透析室や心臓カテーテル検査室、ME(医用工学)機器センター、高気圧治療室、内視鏡検査室、手術室、集中治療室(ICU)、救急救命センターなど、業務に従事する場は様々です。
その中で臨床工学技士は、生命維持管理装置の操作や保守点検の業務に従事します。

病院で働く臨床工学技士の中でも様々な業務を行うゼネラリストと専門分野に特化したスペシャリストがいます。
ゼネラリストの業務内容は人工透析や心臓カテーテル、人工心肺、人工呼吸器、手術室、ICU・CCUなど実に多種多様であり、取り扱う機器も様々です。
これらの臨床業務すべてを取り扱うことのできるゼネラリストになるにはかなりのスキル・知識が必要となります。
一方、専門分野に特化したスペシャリストは上記業務の中で1つの分野を奥深くまで追求し、磨き上げていく必要があります。

また病院での業務の中には整形外科や眼科の分野で活躍するケースもあります。

3,透析クリニックでの業務

透析クリニックでの業務は、病院での業務と比較すると、患者と会話をするなど患者と関わる機会や時間が非常に多いのが特徴です。
なぜなら、病院で働く臨床工学技士をはじめ、臨床工学技士全般に言えることですが、手術室やICU・CCUなどにおいて生命維持装置の操作をするなど、会話ができない患者と接することが多いからです。

透析クリニックでは、一回の透析に3時間から5時間と長時間を要し、それを週に3回も行うため、透析患者と臨床工学技士は関わる時間が多く、信頼関係を築くことができるのです。

4,企業での業務

上記の病院やクリニック等の医療機関以外の活躍の場としては、医療機器メーカーや医療関連のコンサルティング企業などがあります。
ここでは、医療機器メーカーで働く臨床工学技士について触れていきたいと思います。

まず、病院・クリニックで働く工学技士と医療機器メーカーで働く工学技士の大きな違いは、何といっても年間休日120日以上や、土日祝日休み、福利厚生の充実など安定した待遇です。
また相手が患者ではなく、医療機関の担当者になります。
患者と直接関わる機会はほとんどなく、医療機器の導入といった業務を通じて患者を支えるお仕事です。
同じ臨床工学技士の仕事でも、病院・クリニック等の医療機関と企業では内容や待遇は全く異なります。
企業は安定した待遇を得られるため人気の高い職場です。

医療機器メーカーでの仕事内容は多岐に渡りますが、例えば技術営業職であれば、ペースメーカーや人工透析装置などの、生命維持装置等の医療機器の製品説明を行います。

医療機器の導入の為、担当エリアの医療機関を訪問します。
その際に医療機関への技術情報提供・医療情報、臨床資料などの学術的な情報提供を行います。
また製品の導入後には医療従事者に向けて医療機器の操作説明・検査や手術などの立ち会いや機器のチェックを行います。
それ以外にも講習会にて講師として医療機器の説明・学会の展示ブースなどで、製品の専門的な説明の対応・販売促進のための企画などの業務も含まれます。

このような業務に携わる上で、医療の現場とはまた異なる一般的なスキル、例えば積極性や探究心、フットワークの軽さ、コミュニケーション能力が必要とされます。
また外資系の医療機器メーカーを相手にする際は、英語力が求められるケースも多々ありますので、英語力を備えているとより良いでしょう。

ただし、医療機器メーカーに転職を希望する方も注意しておかなければならないことがあります。
一般企業と医療機関では、本当に様々な風土の違いがあります。
業務への取り組み方、残業についての考え方、業績についての考え方、何よりも患者さんと触れる機会がないことなど、必ず全ての変化が自分にとって望ましいとは限りません。
後悔しない転職のためにも、メーカー転職をお考えの場合は情報収集を怠らないようにしましょう。

5,まとめ

転職先の企業形態によって、働き方や経験できる業務、蓄積されるスキルなどは大きく異なってきます。
今回どのように働きたいのか、自分の生活をどのようにしたいのか、将来のためにどのような経験を積んでいきたいのかを考える際に、まず施設形態から絞り込んで求人を見ていくとよいかもしれません。

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